RG 1/144 RX-0 ユニコーンガンダム

作例集

総制作時間
2,321分+乾燥放置

RG 1/144 RX-0 ユニコーンガンダム制作記

かんたんフィニッシュ+サイコフレーム蛍光塗装で完成させてみました。

ブラックライト照射で覚醒カラーに輝くアイディアを取り込んで、思った以上に満足度の高い結果となりました。

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制作過程を動画にまとめてみました↓

二度切り(169分)

今回制作するのはRG 1/144 RX-0 ユニコーンガンダムです。
ずっと積んでいたんですが、専用の水転写式デカールが(やっと)再販されたことで制作することに決めました。

さすがはRG。ランナーは9枚。すべての作業でHGとは比較にならないほど手間がかかりそうです。

サイコフレームを模したクリアパーツが多く、通常のパーツより硬いのでニッパーが破損しないよう慎重に切りだしていきます。
切りだしたパーツはランナー毎に管理して続いてゲート処理です。

ゲート処理(302分)

ガラスヤスリのゲート処理をメインに実施しています。
今回から新しく購入したガラスヤスリ、Sachiプラモ VERTヤスリ Type-Sを使ってみました。

もともとガラスヤスリは使っていましたが、このType-Sはさらに小さく細い形状のため、以前のガラスヤスリではできなかった狭い箇所のゲート跡にもアプローチできるようになっていて非常に使いやすく改良されています。

もうこれ一本でいいんじゃないですかね?

そう思わせるほど優秀なゲート処理工具だと思います。

ただ、ガラスヤスリは光沢がですぎるので、光沢を落ち着かせるために1000番のスポンジヤスリなどで仕上げてもいいと思います。

ゲート処理が無事完了したらパーツ洗浄→追加処理や改造箇所を考察します。

パーツ洗浄(72分)+一晩放置

ゲート処理が終わったら洗浄→乾燥させて次は塗装関係です。

超音波洗浄機を使うとほんと綺麗になるので優先度は高くないですが、仕上げにトップコートなどで保護する方は購入を検討してみていいと思います。

部分塗装:サーフェイサー(8分)→塗装(29分)

アンテナの片面をゴールド、カメラアイと線すぁーを蛍光グリーンで塗装するために下地としてホワイトサフを吹いてみました。

アンテナは塗りムラ防止、カメラアイはエナメル上塗りでパーツの割れ防止のため。
※エナメル塗料はプラスチックに直接塗ると割れる危険性があります。テンションのかかっているパーツは特に注意。

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クリアパーツつや消し(17分)→マジックルミノペイント(45分)

今回のメイン工程、マジックルミノペイントを筆塗りする前に塗料定着が良くなればと思ってつや消しを事前に吹いておきます。
※マジックルミノペイントは水性塗料でなんにでも塗ることはできるみたいなんですが、クリアパーツのプラパーツには“ノリ”がイマイチだったため実験的にやってみました。
結果、気持ち程度定着が良くなった気がします^^;

不思議な塗料で、塗料自体は白濁の液体ですが、乾くと無色透明、ブラックライトで鮮やかに光るというものです。

組み立て後はただのユニコーンガンダムなんですが、ブラックライトを照射すると覚醒カラーに光るという隠しギミックの完成です。

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仮組み(572分)

動画では一瞬ですが、仮組みに相当時間がかかりました。

理由はマジックルミノペイントの乾いた塗膜です。

マジックルミノペイントは塗膜が厚く、ユニコーンの変形機構に干渉してしまい、ガッチガチで変形できなくなりました。

試行錯誤の結果、干渉する塗膜を探してデザインナイフで削る+ヤスリで削る作業が各所に発生し、結果仮組みだけで572分というかなりな時間がかかりました
※ただ、この作業のおかげで“星屑まぶし”を思いついたので結果オーライです。

仮組みが終わったら追加で手を加える箇所を検討します。
・モールドの彫り直し
・スミ入れ
・サイコフレームの輝きを星屑みたいに散りばめる。

今回はこういった工程で完成を目指します。

モールド彫り直し(302分)

もともと存在しているモールドを彫り直し。
通常のモールドと丸モールドを彫り直してスミ入れの効果がわかりやすくなるようにします。

スミ入れ(151分)

流し込みスミ入れペンでスミ入れ。

事前にモールド彫り直ししていたため、毛細管現象でツーーーーーッとスミが流れていくのが気持ちいいですね。

スミ入れは簡単ですが、ハミだし除去がなかなか大変。

消しゴムや消しペンの液を利用して丁寧に整えていきます。

ハミだしても消しゴムですぐ消せる点が初心者さんにもとても扱いやすい工具です。
騙されたと思って1本保管しておいてもいいかもしれません笑

塗装が乾いたら次は水転写式デカールの貼付です。

水転写式デカール(596分)

専用の水転写式デカールを貼付していきます。

付属のリアリスティックデカールに比べると格段に手間がかかりますが、キットへの密着具合や薄さを考えると水転写式デカールのほうがパパジュニは好みです。

星屑まぶし(25分)

仮組みの際にマジックルミノペイントを削ることで思いついたひと工夫です。

余った白いランナーにマジックルミノペイントを塗布して乾燥
→金属ヤスリで削ることで塗料の付着したランナーくずを全身にまぶしてみました。

ブラックライトをあててみると予想通り、サイコフレームの輝きを星屑のように光らせることに成功しました。

全身にまぶし終えたらトップコートで保護して完成です。

つや消しトップコート(15分)+乾燥一晩

全ての作業が終了し、あとはつや消しでトップコートを吹いて乾燥したら完成です。

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完成

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あとがき

災い転じて福となす

マジックルミノペイントを手に入れた時からユニコーンの覚醒カラー再現はアイディアとして持っていました。
ウキウキしながら実際にクリアパーツに塗布してみると、(正直に言うと)定着が芳しくなく、
・・・ちょっと失敗したかな?
と残念な気持ちになりました。

途中で路線も変えられなかったため、次回以降の糧になればいいかと制作を続行。

塗料が乾いた後で仮組みすると塗膜が厚すぎてパーツに干渉し、変形が困難になることが発覚。

“完全にやらかした・・・っ” その時点ではけっこうな絶望でした。

試行錯誤の結果、デザインナイフやヤスリで塗膜を削ってパーツに干渉しない程度に薄くすることで変形機構を保つことになったんですが、
塗料の削りカスもブラックライトで光ることに気づき、“あれ?これキットにまぶしたらカッコいいんじゃね?”と閃くことに。

実験で余ったランナーにマジックルミノペイントを塗って、乾燥後にパーツにまぶしてみると大正解。

動画のようにサイコフレームの輝きを再現することに成功しました。

制作開始時点では想像もしてなかった手法で満足いくキットが完成することになって、何がどう転ぶかわからないもんだなぁとしみじみと感じた1体となりました。

これから先も新しい工具や新しい技法を模索してよりよいキットを目指していきたいと思います。
出来る限り初心者さんに手の出しやすそうな技法、工具をこれからも紹介できればと思っています。

私より作るのが上手い人はそれこそ星の数ほどいらっしゃるでしょうが、これからガンプラを作り始める方、まだやったことないけどこの技法・工具を使ってみようと思う方の参考になれば幸いです。

ここまで読んでいただいた誠にありがとうございました。

他の記事も読んでいただければこれまた幸いです。
また次の記事でお会いしましょう。

ではまた。

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