二度切り

先細薄刃ニッパー 制作テクニック

今回はガンプラ制作において、初歩中の初歩、初心者からベテランまで必ず最初に通る工程、二度切りについて紹介していきます。

ランナー(パーツの集合)からパーツを切り離す際に、二度切りするかどうかでキットの完成度が変わってきます。
手間は単純に倍かかりますが、やるとやらないでは大きな差になりますのでここは丁寧に処理していきたいところです。

注意

プラモデル制作においてパパジュニが推奨する方法でご紹介していきます。
あくまで個人の見解なので、“必ずこうしなければならない!”ということはありません。
ひとつの参考としてご覧いただけると嬉しいです^^

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二度切り

まずはパーツの切り離し作業です。

最も大事なことは
二度に分けて切ること、二度切りです。

一度目はゲート(※注①)を少し多めに残して切ります。
ゲートが短い場合はランナー(※注②)を切ってもOKです。

二度目はパーツギリギリでカットします。
パーツをえぐらないよう注意しましょう。

※注①:ゲート・・・パーツとランナーを繋いでる部分のことです。
※注②:ランナー・・・パーツの集合体です。パーツ毎にアルファベットと数字が振ってあります。

※パパジュニは一度目と二度目でニッパーを変えていますが、1本しかお持ちでない方は二度とも同じニッパー使用でOKです。

どうして二度に分けるの?

パパジュニ
パパジュニ

白化を抑えるためです。

白化(はっか)とは?

プラスチックが白く変色する現象のことです。プラスチックは圧力がかかると白化します。

二度に分けて切ることでパーツにかかる圧力をできるだけ少なくしているんです。

※パパジュニは白化を最小限に抑えるために一度目と二度目でニッパーを変えています。
 使用したツールについては後に説明します。

塗装をしない“成型色仕上げ”で作る場合、白化するとリカバリーが難しいです。

できる限り白化を抑えてパーツを切ることがキレイな仕上がりに直結しますので、よりよい完成を目指している方はしっかりと対応していきましょう。

深堀テクニック

ニッパーを入れる方向に気を遣おう!

パーツによって切りやすい角度、方向が異なります。
大事なのはひとつひとつのパーツを綺麗に仕上げることなので、白化を起こしにくい角度を考えながら切るのがコツです。


パーツを全部ランナーから切り離したら、セクションケースに保管します。

ランナーごとに付箋を利用して管理するとわかりやすいです。
パーツが小さいので紛失しないように注意しましょう。

先に全部パーツ切ると組み立てるときにわからなくならない?

パパジュニ
パパジュニ

ご安心を。説明書にパーツの形が正確に書いてあるので、パーツの形状を見ながら作ればちゃんと組み立てられるようになってます。

ちなみにガンプラの猛者は説明書なしで組み立てることができるそうです。すごいですね。

使用ツール

■事前準備物
100円ショップで買えるものも多いため、事前にそろえておくとよいです

■基本工作用

ニッパー
※ニッパーはキットの出来に直結します。
初心者の間は無理せず安価なニッパーでいいと思いますが、プラモデル専用のものを検討することをオススメします。

タミヤ 先細薄刃ニッパー(約3000円)
パーツの一度切目で使用。
文字通り先細で薄刃なのでランナーの奥まった箇所まで届きます。

GodHand アルティメットニッパー5.0(約6000円
パーツの二度切目で使用
切り口が非常になめらかで白化が最小限に抑えられます。
価格も高額なことからモデラーの憧れの存在です。


まとめ

成型色で仕上げるにはパーツの切り取った断面をいかにキレイにしておくかが重要になってきます。
そのために基本として必要な工程が

  • 二度切り
  • ゲート処理

です。

パパジュニはこの工程が基本にして奥義だと思っています。
成型色仕上げの方も、全塗装する方も仕上げのカッコよさに直結する作業なのでここはしっかりやっていきたいところですね。

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あとがき

冒頭でも説明いたしましたが、今回紹介した工程はあくまでパパジュニが普段行っている基本工作です。

時間のない方、プラモデルにそこまでこだわりを求めてない方、様々いらっしゃると思います。

自分の求めるカッコよさと、作業工程や機材、時間のバランスをとって自分なりのカッコいいキットを作れればそれで良いとパパジュニは思っています。

“少ない手間で少しでもキットをかっこよく作りたい”と思えるようになった時のワンポイントアドバイスになればと思い記事にしてみました。
塗装をしない成型色のパチ組みでも、ゲートの切り口を綺麗にしておくだけで完成度が全然変わってきます。
気が向いたら思い出していただいて、今回紹介した工程が皆様のひとつの参考になれれば幸いです。

ではまた


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