簡単ウェザリング

ウェザリング

ウェザリングってよく写真でみてカッコイイと思うけど、やるとなったら工具とかいっぱい買わないといけないんでしょ?すごく大変そう・・・
とか思っている初心者の方いらっしゃるのではないでしょうか。

大丈夫です。

追加で購入する塗料は1種類(3本)だけ。

名付けて簡単ウェザリング(なんのひねりもない・・・)
できるだけ少ないツールでウェザリングの雰囲気を味わえる方法を紹介します。

注意

今回紹介する方法はあくまでウェザリングを知らない初心者さんが“できるだけ少ない追加購入でウェザリングの感触を味わってもらうこと”を目的としています。
厳密な言葉の意味、手法は他にもたくさんあります。ほんとにたくさんあります。
本記事がウェザリングを実践するきっかけになれば幸甚です。

スポンサーリンク

使用ツール

使用ツール

リアルタッチマーカー(3色)
・綿棒
・メラミンスポンジ
・ティッシュ

リアルタッチマーカー・・・今回の主役。ペンタイプの塗料です。両端でペン先の太い細いを描きわけることができます。色味はリアルタッチブラウン1/リアルタッチグレー2/リアルタッチグレー3 の3本を用意します。
綿棒・・・自宅にあるものでOKです。なければ100円ショップに売ってます。
メラミンスポンジ・・・聞きなじみがない方もいると思いますが、ステンレスの水アカを落としたりする掃除道具のアレです。こちらも100円ショップに売ってます。
ティッシュ・・・自宅にあるものでOKです。自宅に・・・ありますよね?^^;

※ウェザリングするためには当然完成済みのキットが必要です。塗料のノリが全然違うので、コーティング済のキットをご用意されることを強くオススメします
(初心者向け完成記事は以下参照)

フィルタリング(ウォッシング)

フィルタリング(ウォッシング)の詳しい言葉の解説は割愛いたします。(興味のある方はwikiなどで調べてみると面白いですよ笑) “全体的な色味を変えること”と思ってください。
金属や物質って、長年風雨にさらされれば色は褪せて汚れてもきますよね?それを表現しているんです。

手順

1.全体をまんべんなく塗る
2.乾ききる前にティッシュで全体を拭き取る
3.メラミンスポンジで“面”を中心に8~9割磨く

■手順1:全体をまんべんなく塗る
成型色に近い色味のペンを使用します。
〇フレームなど黒に近いパーツ
→ リアルタッチグレー3

〇白い外装パーツ
→ リアルタッチグレー2

〇赤いパーツ
→ リアルタッチブラウン1
濃い塗料が乾くと拭き取るのが面倒なので、リアルタッチグレー3を使用するフレームなどの内側のパーツから塗るとラクです。

■手順2:乾ききる前にティッシュで全体を拭き取る
割と乾きやすいので全体的に塗ったら手早くまんべんなく拭き取ります。
拭き取るときは重力を意識して、縦に拭き取りましょう。
∟雨や雪って上から降って下に落ちますよね?なので拭き取るときは上から下にが基本です。
拭き取る方向を無視すると不自然な仕上がりになります。拭き取る方向は必ず縦を意識しましょう。
せっかく塗ったのにもったいない・・・と思う気持ちもわかりますが、8~9割方拭き取るイメージをもっておくとうまくいきやすいです。

※手順1.2を動画で解説!↓

■手順3:メラミンスポンジで“面”を中心に8~9割磨く
同じく縦を意識して拭き取ります。
特に“面”を中心に磨くと、エッジ(角)に向かって汚れが残るのでグラデーションっぽい印象がついて自然になります。
この段階の拭き取り具合で好みの汚しを調整しましょう。
自然なウェザリングを目指すなら8~9割拭き取るイメージを持っておくといい雰囲気が出やすいです。

重要

※今回のパンチラインはこの手順2と手順3です。
ウェザリングは引き算で考えるとうまくいきます。
ウェザリングは“汚し塗装”といわれるくらいなので、汚しを“加える”と考えてしまいがちです。
それはそれで正しいんですが、イメージとしてまず全体的に汚して、“拭き取り具合で汚しを調整する”と考えるとうまくいきます。
日常生活でも掃除するときでも目につきやすい場所はよく掃除するし、奥まったすみっこは掃除しにくくて汚れがたまりますよね?
したがって手順3のように面はよく磨いて、すみっこは汚れを残すようにすると、より自然なウェザリングに近づきます。

ひと工夫①チッピングもどき

装甲の塗装ハゲの再現をチッピングといいます。 チッピングはチッピングの技法が色々ありますが、今回はあくまでリアルタッチマーカーで再現できるチッピングもどきを紹介します。
もどきとはいえ、やるとやらないでは雰囲気がガラッと変わるのでぜひお試しください。

手順

1.パーツのエッジ(角)をペンの“腹”でなぞる(色はお好みで)
2.綿棒やメラミンスポンジで適度に拭き取る(ここも縦に)

ひと工夫②点サビ・オイル汚れ再現

アクセントとしてオイル汚れや点サビを再現します。
※やりすぎると野暮ったくなるので注意しましょう。

手順

1.リアルタッチグレー3で点を打つ
2.綿棒で下に向かって汚れを伸ばす

3.手順1で打った点の上にリアルタッチブラウン1でまた点を打つ

完成!

まとめ

大事なことは以下3点!

  • 追加で用意する塗料は3本だけ
  • 塗料の拭き取りは重力を意識して“縦”に拭き取ること
  • ウェザリングは全体を汚す→好みの状態まで拭き取る“引き算”の考え方を意識する

冒頭でも説明しましたが、今回はあくまでできるだけ少ないツールでウェザリングの雰囲気を味わえる方法の紹介です。
ぜひ試していただいて、もっとやってみたくなったら色んな技法・専用のツールを検討してみてはいかがでしょうか^^
やってみると楽しいですよ☆

※リアルタッチマーカーはセット売りも存在します。
様々な汚し塗装のためにひとつ持ってても損しないかもしれません^^

スポンサーリンク

あとがき

いかがだったでしょうか。
パパジュニがガンプラを始めた(再開した)きっかけが実は『かっこいいウェザリングキットをつくってみたい!』だったんです。
小学生の頃SDガンダムをよく作ってたんですが、当時はニッパーも使わずランナーからパーツをもぎ取ってシールを貼って組み立てるだけで満足してました。
大人になってふとガンプラの動画に目が留まったんですが、それが成型色にウェザリングを施したキットだったんですね。
カッコいいガンプラはエアブラシで塗装しなきゃなんでしょ?ムリムリ~と固定観念を持っていたんですが、成型色+ウェザリングで小学生当時に憧れていた“カッコイイガンプラ”が表現されていたんです。(これがまたカッコよかったんですよ)
自分でも作ってみたい!と思い立って、700円のガンダム作るためにニッパーなど基本的なツールから塗料含めて3万円分購入しました(大人ってコワイですね笑)
想像以上にウェザリングキットがカッコよく作れたので、あれから工夫を重ねてより少ない追加購入で初心者さんに紹介できればと思って記事にしてみました。

昔と違って今はインターネットで様々な技術がすぐにわかるしネット通販で専用ツールも簡単に手に入るようになりました。
ガンプラカッコよくつくってみたいけど追加機材がな~とか、当時のパパジュニと同じような思いを持っている方もいらっしゃると思います。
そんな方のお役に立てれば幸いです。

ここまで読んでいただいて誠にありがとうございました。
お時間ありましたら他の記事も読んでいただけると幸いです。
これからもお役にたてる情報を提供できればと思っています。
ではまた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました