総制作時間
計983分+乾燥放置
RG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0制作記
初心に帰って丁寧にかんたんフィニッシュで完成させてみました。
キットそのものの完成度が高く、非常に満足度の高い1体となりました。
ベテランモデラーさん、出戻りモデラーさん、初心者モデラーさん全ての方にオススメできるキットと断言できます。
制作過程を動画にまとめてみました ↓
三度切り(166分)
今回制作するのはRG 1/144 RX-78-2 ガンダム Ver.2.0です。
2024年最も欲しかったキットで無事手に入れることができました。
我慢できず他の積みプラを差し置いて作ることにしました。
ランナーは9枚。通常キットなので水転写式デカールはなし。リアリスティックデカールが同梱されてますね。
本当は専用の水転写式デカールが欲しいところですが、2024年9月の制作段階では発売されていないため同梱のリアリスティックデカールを使用することにします。
アンダーゲートが多いのでしっかりと“三度切り”してゲート処理につなげていきます。
※三度切りについては動画の0:48~あたりを参照ください
ゲート処理(322分)
ガラスヤスリ、Sachi プラモ VERTヤスリ Type-Sを使用しています。
600番→800番→1000番など番手を変えて処理する通常のゲート処理と違って、これ1本でゲート処理が完結できる、かつサビない摩耗しづらいと3拍子そろった優秀な工具です。
2024年9月現在パパジュニ的買ってよかった工具NO.1です。
ただ、ガラスヤスリは光沢がですぎるので、光沢を落ち着かせるために1000番のスポンジヤスリなどで仕上げてもいいと思います。
ゲート処理が無事完了したら仮組して改修箇所を考察します。
仮組み(227分)
最新技術で作られたキットのため、組み立ては少々時間がかかりました。
新しい構造+パーツを最初に全部切り離して処理するのでジグソーパズル状態になるんですよね^^;
仮組みが終わったら追加で手を加える箇所を検討します。
今回のテーマは“丁寧にかんたんフィニッシュ”なので
・表面処理(ヒケ・パーティングライン処理)
・スミ入れ
・つや消しトップコート
こういった工程で完成を目指します。
表面処理:ヒケ・パーティングライン処理(11分)
全体像を確認したところ、ヒケとパーティングラインが少々あるようなので処理することにしました。
■ヒケ処理
ヒケは1000番の神ヤスで磨くだけですが、これだけでもヒケはそれなりに解消されます。
■パーティングライン処理
パーティングラインの処理には今回新しく購入したアルゴファイルさんのマジ・スクを使用しました。
マジ・スクについて
マルチジルコニアスクレーパーの略らしいです。
そんなに力もこめずにカンナがけができ、
パーティングライン処理に有効な工具をずっと探していたんですが、2024年現在最適な工具だと思っています。
ベテランから初心者までオススメできるこちらも優秀な工具ですが、2024年8月現在品薄で手に入りづらくなっています。
メーカーさんが頑張って生産してるみたいなので、手軽に入手できるようになったら手に取ってみてください。
パーツ洗浄(15分)+一晩乾燥
ゲート処理と表面処理が終わったら洗浄→乾燥させてスミ入れです。
超音波洗浄機を使うとほんと綺麗になるので優先度は高くないですが、仕上げにトップコートなどで保護する方は購入を検討してみていいと思います。
削りカスや埃が残っているとトップコートの時に一緒に保護されてしまい、のちに後悔することになるので、洗浄機もってなくても最低限削りカスを払うとか埃を取り除くということはしておきましょう。
スミ入れ(120分)
流し込みスミ入れペンでスミ入れ。
最新キットでモールドがしっかりしている、初心者さんがやりやすいであろうという理由から今回はモールドの彫り直しは行いませんでした。
パーツ分割が優秀なキットなので、スミ入れしなくても十分カッコイイです。※比較写真で見てもよく見ないとわからないくらいです。
難易度が高いと思われる方は顔回りだけでもスミ入れすると引き締まって満足度が上がると思います。
ハミだしても消しゴムですぐ消せる点が初心者さんにもとても扱いやすい工具です。
騙されたと思って1本保管しておいてもいいかもしれません笑
スミ入れがおわったら次はリアリスティックデカールの貼付です。
リアリスティックデカール(75分)
同梱のリアリスティックデカールを貼っていきます。
パパジュニは水転写式デカールが好みなんですが、専用のものが2024年9月現在発売されていないので同梱のシールを使用することにしました。
ちなみに水転写式デカールとリアリスティックデカールの違いは・・・
・水転写式デカール :デカール(シール)の段差が少ないが手間がかかる
・リアリスティックデカール:デカール(シール)の段差があるが手間がかからない
ざっくりいうとこんな感じです。
※リアリスティックデカールの一部がメッキシールだったため、
メッキ以外のシール貼付 →つや消しトップコート→メッキシール貼付
という手順で貼っています。
メッキシールにつや消しを吹き付けるとメッキが曇るためです。
つや消しトップコート(47分)+乾燥放置
全ての作業が終了し、あとはつや消しでトップコートを吹いて乾燥したらほぼ完成です。
関節部にトップコートが付着するとキットを動かす時にガッチガチに食いつくことがあるので、関節部にはマスキングテープで保護してトップコートを吹いています。
また、クリアパーツもつや消しトップコートで曇ってしまうので、こちらもマスキングテープで保護してトップコートしています。
完成
あとがき
原点回帰
ものすごいキットです。
2024年時点のガンプラの技術が凝縮された最高のキットだと思います。
素材の良さを最大限に活かすために、無塗装のかんたんフィニッシュで作りたいと最初から決めていました。
実際に作ってみて、こんなにもすごいものかと完成後もずっと感動しています。
■良い点
・可動がすさまじい
∟これ以上改修できるポイントはあるのだろうか?と思えるほど可動域が広いです
・パーツのポロリがない
∟特に初代RGガンダムなどは動かすとすぐパーツが取れてしまうことで有名ですが、
このキットはまったくと言っていいほどパーツのポロリがありません。
・ディティールが細かい
∟全体的にも細かいディティールがびっしりですが、特に盾の裏にこれほどしっかり
ディティールを盛り込んだキットは見たことがないです。
■よく議論される懸念点について
・頭部バルカン埋没問題について
∟パパジュニはまったく気になりませんでした。そもそもパーツもめっちゃ小さいし、
いうほど埋没してない印象です。
ゲートをしっかり処理してきっちりパーツをハメこめば頭部バルカンはそれなりに
露出します。
個人の感想でしかありませんが、そこまで気にすることか?といった印象です。
・胴が長くない?
∟前かがみになると若干胴が長く見えるみたいです。
可動を極限まで追い求めた結果の副産物なんだろうと感じました。
逆にいうと前かがみにならなければ胴も長くなりません。
正直、これもパパジュニはまったく気になりませんでした。
語りだすと止まらなくなりそうなのでこのくらいで。。。
ガンプラの歴史はおよそ半世紀になりそうな勢いですが、ここからどこまで進化していくのか楽しみで仕方ないですね。
冒頭でも書きましたが、初心者からベテラン、出戻りのモデラーさんまで全ての方にオススメできるキットだと感じました。
2024年でもまだ存在しているガンプラ品薄問題がクリアできたらぜひ、ぜひ全ての人に作ってみてもらいたい1体ですね。
パパジュニはいずれ必ずもう1体購入すると思います。次はウェザリング用ですね笑
このキットが欲しいすべての人の手にいきわたるよう祈りながらこの記事も終わりたいと思います。
私より作るのが上手い人はそれこそ星の数ほどいらっしゃるでしょうが、これから ガンプラを作り始める方、まだやったことないけどこの技法・工具を使ってみようと思う方の参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただいた誠にありがとうございました。
他の記事も読んでいただければこれまた幸いです。
また次の記事でお会いしましょう。
ではまた。
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