今回はガンプラ制作において、なくても作れるけどやったほうがちょっとだけカッコよくなる工程、発展工作 モールド彫り直し について紹介していきます。
既存モールド彫り直し
ちょっとだけカッコ良く完成させるために、あとでスミ入れをします。
その事前準備として既存モールド(溝)の彫り直しを行います。
既存モールドにスミ入れすると、箇所によってはモールドが浅く、消しゴムをかけるとスミがほとんどとれてしまうことがあります。
ほとんどスミがとれてしまった
そこで専用のツールを用いて既存モールドを彫り直しておくことでスミ入れをキレイに行うことができるようになります。
スミがしっかり入っている
ゆっくりと3回“なぞる”
彫ろうと思うと余計な力が入ってハミだしたりズレたりします。
既存モールドをなぞるくらいの意識だけで十分に効果がありますので、ゆっくりと3回“なぞる”気持ちで彫り直しましょう。
丸モールド彫り直し
ガンプラには丸いモールドもちょこちょこあります。
あまり気にしなくてもいいかもしれませんが、こういった部分も処理することでディティールがくっきりはっきりとします。
ドリル刃でゴリゴリ彫るとすぐ穴が貫通してしまいます。
こちらも丁寧に少しだけ彫るように心がけましょう
使用ツール
■既存モールド彫り直し
ファンテック斬技シリーズ スジ彫りカーバイト0.15スターターセット
スジ彫り用ツールもたくさんありますが、パパジュニはこれを使っています。
0.15mmの一本あればモールド彫り直しに対応しやすいので、最初の一本にオススメします。
■丸モールド彫り直し
ピンバイス と マイクロドリル刃セット
ピンバイスはともかく、ドリル刃についてはいろんな小径を選べるタイプを持っておくと汎用性が高くて便利です。
まとめ
技術名に“彫り”と表記されるのでついつい力をこめがちですが、既存モールドなどならいかに軽く、優しくなぞれるかが重要です。
少しでも力をこめるとすぐズレてキットに傷がついてしまします。
成型色仕上げでのスジ彫りキズのリカバリーはほぼ不可能です。。。
(全塗装する人だったりするとパテで埋めて表面処理とかはできるでしょうが^^;)
削りすぎると割れやすくなったり、ピンバイスなら穴を貫通させてしまったりと思ってもいない結果になることもあるのでモールドの彫り直しは優しく丁寧にゆっくりとやっていきましょう。
あとがき
スミ入れをキレイにいれたい!
モールドをくっきりさせて見栄え良くしたい!
という思いでたどり着いたのがモールド彫り直しでした。
パパジュニが普段実施している内容とはいえ、実際にやってみると神経も時間も使うしでずいぶん面倒なことやってるなぁとは自分でも思います。
しかしそれでも少しでもカッコいいキットを完成させるための技術というものがたくさんあって、やってみると楽しいものです。
パパジュニ自身もまだまだ初心者の域をでないモデラーなので、少しづつ技術を習得して、自分が納得できるキットをこれからも作っていければと思っています。
今回紹介したテクニックを実施するために必要なツールはより専門的なものになってきますので、やるかどうかはご自身で判断をお願いいたします^^;
ただ、スジ彫りカーバイトやピンバイスなどは初期費用こそかかりますが、手入れをちゃんとやれば一生モノのの買い物になると思っています、
もちろん必須ではないですし、安価な代用品もあると思います。
それでも、プラモデル制作を趣味として継続していくなら専用に作られたツールを買っておいて損はないと思いますのでひとつの参考にしていただけると嬉しいです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
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