簡単フィニッシュは“簡単”ではない?

超簡単フィニッシュ 簡単フィニッシュ 比較 トピックス

今回は簡単フィニッシュとは本当に簡単なのか?ということについて語りたいと思います。

結論でいうと人によります。

簡単フィニッシュとは?

素組みのキットにスミ入れとコーティングを施して完成とする方法です。
※媒体や人によって簡単フィニッシュの定義が異なるようです。
パパジュニは上記方法が広義の意味で簡単フィニッシュに当てはまると考えているため、 簡単フィニッシュ=素組みのキットにスミ入れとコーティングを施して完成とする方法 と定義付けます。

工程だけを考えると、
1.素組み
2.スミ入れ
3.コーティング

3ステップが簡単フィニッシュです。

ではなぜ簡単かどうかの認識が人によって異なるのでしょうか?

それは 
1.素組み の工程にどこまでこだわるかによって、簡単かどうかに大きな差がでるからです。

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素組みの差

以前簡単フィニッシュと、素組みの工程を極限まで削った超簡単フィニッシュという記事を投稿しておりますので、素組みの差をそちらを比較して説明します。

※厳密にいえばスミ入れやコーティングの際も専用の器具を使用、手間の差がありますが、素組みの差に比べると小さいので割愛いたします。

超簡単フィニッシュ 簡単フィニッシュ 比較
←超簡単フィニッシュ 簡単フィニッシュ→
超簡単フィニッシュの素組み

所要時間116分
使用機材:爪切り
工程
爪切りを用いてパーツを切り離し→そのまま組み立て

簡単フィニッシュの素組み

所要時間664分+乾燥放置3日
使用機材:プラモデル専用ニッパーやヤスリ、接着剤など
工程
二度切り ゲート処理+表面処理(ヒケ・ウェルドライン/パーティングライン処理含む) 仮組み 合わせ目処理 ~放置3日~ 合わせ目消し モールド彫り直し

※使用キットはどちらも同じです。

作業時間だけでみても実に6倍近くのになります。

超簡単フィニッシュと簡単フィニッシュの比較

完成写真ではその差がわかりにくいので、詳細を比較していきます。

■ゲート跡

〇で囲んだ部分がゲート跡です。
写真は一部ですが、ゲート跡は全身に存在するので実際に並べてみるとその差はかなり多いです。

■合わせ目+アンテナシャープ化

合わせ目消しとアンテナ加工の処理前後です。
処理後のほうが明らかにカッコよくなっていると思います。

スミ入れの濃淡

くぼみが浅いため、モールド彫り直し後にスミ入れを行いました。
おかげでよりくっきりとしたディティールがUPしていますね。

まとめ

超簡単フィニッシュも簡単フィニッシュも、大きなカテゴリに分類すると
『素組みのキットにスミ入れとコーティングを施して完成』
というまったく同じ工程です。

しかし素組みの作業にどれだけこだわるかによって作業時間と仕上がりに雲泥の差がでます。

したがって、簡単フィニッシュは“簡単”か?

結論:人による

ということです。

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あとがき

いかがだったでしょうか。

パパジュニがガンプラを作り始めた最初の頃に抱いていた疑問を記事にしてみました。

あれ?簡単フィニッシュって全然簡単じゃない・・・?

最初、ツールも揃っていない状態の素人でもできるちょっとだけカッコよく仕上げる方法を探していました。

いろんな媒体でガンプラの作り方、ノウハウは紹介されていて、中でも初心者の入り口としてこの“簡単フィニッシュ”という制作方法が広く知られているようでした。

そこでまずはこの簡単フィニッシュを最初の目標にしていました。

初心者向けって書いてあるし、文字通り“簡単”なんだろうな~と思いながら作業をしていると、想像をはるかに超えて時間と手間がかかりました。

  • あれ??全然簡単じゃなくね・・・?
  • 簡単フィニッシュっていうくらいなんだから1時間もかからず完成するもんなんじゃないの???
  • ゲート処理とか全パーツに対応してたら何時間もかかるぞ・・・・なんだコレ・・・

簡単なのは素組み→スミ入れ→コーティングという工程の少なさであって、素組みに至るまでがこだわると大変だということに気づきました。

結果、パパジュニにとっての簡単フィニッシュは簡単ではありません(笑)

その後、何体もガンプラ作っていき、クオリティを保ちながらより簡単に時短で完成できないかと模索もしました。

しかし結果として素組み作業の手間を惜しむとクオリティはどうしても下がる。ということを学びました。

どの程度の完成度で満足するかは個人によります。

ガンプラはどのように作ってもOKです。

スミ入れって何?コーティングって何?という初心者さんは、“簡単フィニッシュ”という制作方法があることを知っていただいて、
簡単フィニッシュの工程を実施していただければ、少しだけカッコよく仕上がる。ということをわかっていただければそれだけでもいいのかもしれませんね。

これからも初心者のガンプラ制作のヒントになるような情報を発信していきます。
お時間ありましたらまたご覧ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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