HG1/144 ジークアクス

作例集

総制作時間
計1,887分+乾燥放置

HG 1/144 ジークアクス 制作記

HG 1/144 ジークアクスを、筆塗り部分塗装で公式カラーを“ほぼ”再現してみました。

大小あわせて約200カ所オーバーの塗装箇所
……やり始めてからちょっと後悔しました(笑)

でも完成してみると、その後悔もいいスパイスだったなと感じています。
制作過程は動画でもまとめていますので、よければこちらもどうぞ👇

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部分塗装箇所公開

以下が公式設定画+箱絵を元に行った部分塗装箇所の全容です。

※足バーニアだけは資料がなかったのでオリジナルでイエローにしてます^^;

↓角裏だけ部分塗装をサボりました^^;勇気ある猛者は角裏も塗ってみてください。

部分塗装箇所たぶんほぼ漏れなく網羅しているはずです。上記画像を部分塗装の参考にどうぞ!

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二度切り(93分)

今回制作するのは、HG 1/144 ジークアクス。
ガンダムシリーズの中でもとくに“異色”なデザインで、ファンの間でも賛否が分かれる機体です。

ただ、映画もTVアニメも全部観たパパジュニにとってはかなりの高評価キット。
とにかくデザインが唯一無二。

しかも制作はあの「エヴァンゲリオン」でおなじみのスタジオカラー!
この情報を知った時点でテンションMAX。
(エヴァシリーズも大好物なので、そりゃもう制作前からウキウキでした笑)

ゲート処理(185分)

使用ツールは「Sachi プラモ VERTヤスリ Type-S」
これは本当に優秀です。

600→800→1000番と順にヤスリがけする通常の手法と違い、これ1本で完結できる。
しかもサビない、摩耗しづらいという三拍子そろった逸品。

光沢が出すぎた部分は1000番の神ヤスで軽く整える程度。
いまではすっかり、パパジュニの定番ツールになりました。

パーツ洗浄(21分)+一晩乾燥

塗装を前提にするなら、パーツ洗浄は超・重要。

素手で作業しているとどうしても皮脂がついて、塗料のノリが悪くなり、色ムラの原因になります。
「あとで後悔したくない…」ということで、ここは逸る気持ちをグッとこらえて全パーツを丁寧に洗浄。

手洗いが面倒な方は超音波洗浄機がおすすめです。
パーツだけでなくメガネまでピカピカにできますよ(笑)

仮組み(101分)

パーツが小さい!!
しかも形状が独特で、組み立てにもコツが要ります。

制作される方は、パーツの紛失と破損に要注意です(笑)

仮組みが終わったら、どこを手を加えるかを検討。
今回のテーマは「部分塗装で公式カラーを再現」なので、以下の工程で進めます👇

・モールド彫り直し
・部分塗装
・スミ入れ
・シール貼付
・つや消しトップコート

完成までの道のりは長いですが、こうして工程を立てていく時間もまた楽しいものです。

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モールド彫り直し(252分)

スミ入れを映えさせるために、既存モールドの彫り直しを実施。

使用ツールはスジ彫りカーバイト
3回なぞるくらいの気持ちで」慎重にモールドを彫り直していきます。

丸モールドについてはマイクロドリルを使って穴をあけます。
モールドの大きさに注意して、0.1~0.3mmのドリルを使用します

成型色仕上げのモデラーにとって、この工程はまさに命がけ。
モールドのはみ出しキズひとつで、完成後の見映えが大きく変わります。

焦らず、慎重に。
静かな時間が流れる工程です。

部分塗装(893分)

今回のメインイベント。
テーマは“筆塗りで公式設定色をどこまで再現できるか”

まず手順は2ステップ。
1.サーフェイサーで下塗り
2.水性ホビーカラーで上塗り

下塗りなしでも問題はありませんが、発色と塗料の食いつきを考えて、今回はあえてサーフェイサーを採用しました。

HGジークアクスはとにかくパーツが小さい!
なので、工具もひと工夫。

つまようじ(先をナイフで削って極細化)

ネイル用ミニブラシ

この2つが最強コンビです。
つまようじ、マジで万能(笑)

サーフェイサーを塗布したら、はみ出しをヤスリで削って整えます。
※匂いが強いので換気はしっかり!

サフが乾いたら水性ホビーカラーで上塗り。
はみ出しはキッチンマジックリン+綿棒orフィニッシュマスターで丁寧に除去します。
(詳細は動画3:46以降で解説してます🎥)

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▼ 強敵、現る(動画15:00参照)

盾の裏面。
ここ、単色成形の地獄エリアです。

細かい塗り分けが必要で、うわさ通りの難所でした。
ホワイトサーフェイサーを下塗りにして、白部分はそのままサフで表現。

上塗りのダークグレーとイエローは、気合と根性で乗り切りました。

正直、出来は“努力賞”といったところ。

エアブラシ勢の皆さん、心から尊敬します……!

▼ ラスボス、降臨(動画16:35参照)

バックパック。
ここが真のラスボス。

ディティールが足りない

細かい塗り分けが必要

この2点でかなり悩まされました。

結果、ディバイダーとスジ彫りカーバイトで新たにモールドを追加

一部パーツは

サーフェイサー → エナメル塗装 → 水性ホビーカラー

という三段階塗装を敢行。

ビフォー
アフター

エナメルは伸びがよく、拭き取りやすく、他の塗料を侵食しないので、こういう複合工程に最適です。

ちなみに、全ての部分塗装箇所を数えてみたら208カ所
自分でも「よくやったな…」と思いました(笑)

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スミ入れ(198分)

スミ入れにはエナメル塗料のブラックを使用。

彫り直したモールドにスッと塗料が流れ込む瞬間、たまらない快感があります。
乾燥後は、エナメル溶剤を綿棒やフィニッシュマスターに含ませて、はみ出しを軽く拭き取り。
これがまた気持ちいい。

ただし注意点。
エナメル塗料はプラを侵食する性質があります。
テンションのかかる部分ではパーツ割れのリスクが高まるので、
スミ入れは組み立て前の分割パーツ状態で実施するのがベストです。

シール貼付(87分)

ジークアクスにはホイールシールとマーキングシールが付属しています。

ホイールシールのメタリック系は、輝きを損ないたくなかったのでつや消しトップコート後に貼り付け。
特にツインアイやセンサー部分は、このひと手間で仕上がりがぐっと良くなります。

マーキングシールのほうは、やや余白が目立つので、デザインナイフで縁をカットしておくのがおすすめ。


ちょっとした作業ですが、完成後の印象がかなり変わりますよ。

細かいところへのこだわりこそ、自己満足の源です(笑)

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マスキング+つや消しトップコート(40分)+乾燥放置

つや消しトップコートを吹くと、一気に“完成間近”な空気が出てきますよね。

ただし注意。
関節部にトップコートが付くと動きがガチガチになってしまうことがあります。
なので関節部分はマスキングテープでしっかり保護しておくのが吉。

乾燥中はただただ静かに待つ時間。
モデラーあるあるですが、この「乾燥待ちの夜」がけっこう好きです(笑)

組み立て(17分)

いよいよ最終工程。
トップコートが乾いたら、後回しにしていたメタリックシールを貼り、
マスキングを剥がしていきます。

そして――組み立て。

ガンプラを作っていて一番幸せなのは、やっぱりこの瞬間。
パーツがすべてひとつになって“立ち上がる”時の達成感は、何度味わっても最高です。

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完成

というわけで、HGジークアクス完成!
細部まで色を足したことで、設定画にかなり近い印象になりました。
小さいながらも情報量の多い機体なので、見ていて飽きません。

机の上に飾るたびに「いや~よくやったな」と自画自賛してしまいます(笑)

あとがき

今回のテーマは「部分塗装で公式カラーを再現する」

素組みの時点でも十分かっこいいキットですが、
じっくり眺めてみると「設定画と比べるとここもう色足りてないな」という箇所が意外と多い。
そこを自分の手で補っていくのが、今回の挑戦でした。

調べていくうちに塗装箇所の多さに気づいて、
「これはやばい…」と途中で少し後悔したのも正直なところ(笑)

でも終わってみれば――
やってよかった。

細かい塗り分けの苦労も、塗料のはみ出しも、全部ひっくるめて楽しかった。
完成後は、毎日眺めても飽きないくらい愛着のあるキットになりました。

部分塗装は根気が必要ですが、そのぶん満足度はめちゃくちゃ高いです。
「いつか挑戦してみたい」と思っている方は、ぜひトライしてみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう。
ではまた👋

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その他使用塗料リンク

動画のおまけコーナーで紹介した後頭部ワンポイント塗装の塗料リンクは以下です。
割合:
シルバー:70%
メタリックレッド:20%
メタリックブルー:10%

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