
総制作時間
計1,015分+乾燥放置
RG 1/144 アカツキガンダム(オオワシ装備)制作記
ゲート跡をメッキに近い色でリタッチして完成させてみました。
機動戦士ガンダムSEED FREEDOMに出てくる金色に眩しいキットです。
見た目通り高級感があってお財布にはそこまでやさしくはありません笑
制作過程を動画にまとめてみました ↓
三度切り(198分)
今回組み立てるのは、RG 1/144 アカツキガンダム(オオワシ装備)!
黄金の輝きがまぶしい、あのメッキパーツ盛り盛りの豪華キットです。

お値段は定価で¥8,800と、ちょっとお高めのライン。
で もそれもそのはず、メッキパーツに加えて専用台座までついてくるんです。これは嬉しいポイント。
パーツをかっこよくディスプレイできるの、地味にモチベ上がりますよね。


そして開封して気づいたことがひとつ。
説明書に訂正の紙が1枚、ひっそりと入ってました。

シールの貼り指示修正なんですが、なんとなくこう…ちょっとした“人間味”というか、
「現場で頑張ってる感」があって、思わずほっこり。笑
こういうのも、プラモとの小さな出会いって感じがして、個人的にはけっこう好きだったりします。
ゲート処理(510分)
今回のゲート処理には、ARGOFILEさんの「マジ・スク(正式名称:マルチジルコニアスクレーパー)」を使ってみました。
いやもうこの名前だけで強そう。なんか魔法とか使えそう。


さて、メッキパーツのゲート処理って、普通のヤスリで番手を上げて削っていくと、肝心のゲートだけじゃなくて周りのメッキまでごっそり剥がれちゃうんですよね。
これは困った…ということでいろいろ調べてたどり着いたのが、このマジ・スク。
ピンポイントで削れるスグレモノで、特に“カンナがけ”がめちゃくちゃ気持ちいい。スーッと削れる感じがクセになります。
メッキをできるだけ温存したい派のモデラーにとって、まさにうってつけのアイテムです。
個人的には「これは全モデラーに配って回りたいレベルの神工具」だと思ってます。
レビューや紹介動画もたくさんあるので、気になったらぜひそちらもチェックを。
…というわけで、ゲート処理まで完了!
お次はゲート跡のリタッチ塗料について、いろいろ考えてみる回に突入です。
色実験
処理したゲート跡、せっかくならメッキパーツの色に近づけたい…!
と思ってネットでベストマッチな塗料を探したんですが、どうも「これだ!」って情報が見つからず。
だったらもう、自分でやってみるしかない!
というわけで、勢いそのままに近所の家電量販店へGO! 塗料の品ぞろえが豊富なお店なので、いろいろ物色してきました。

さてさて、どんな色が合うのか…実験編、開幕です!


今回の主役は、3種類のゴールドメッキパーツ。
それぞれに合いそうな塗料を見つけるため、いざ色合わせ実験!
な んと、試した塗料は合計14種類。なかなかの試行錯誤っぷりです。
そし てその結果がこちら↓
■イエローゴールドメッキパーツ → ガイアカラー ブライトゴールド
■カッパーゴールドパーツ → ガイアカラー スターブライトゴールド
■つや消しカッパーゴールドパーツ → ガイアカラー スターブライトゴールド
…ということで、ガイアカラー強し(笑)
もちろん、完全一致というわけではありません。
「肉眼で見ていちばん近いかな~」と思える色をチョイスしています。
感じ方や光の加減によっても印象は変わるので、あくまでご参考程度に。笑
※記事の最後に、今回採用しなかった塗料のリンクも載せてあります!
ゲート跡リタッチ(103分)


色実験で選んだ塗料を使って、ゲート跡を丁寧にタッチアップしていきます。
筆には、100均のネイル用ミニブラシが使い捨てできて便利。
※今回使ったガイアカラーはラッカー系塗料なので、匂いがかなり強烈です。
換気は絶対に忘れずに!
(私は窓全開+扇風機MAX+覚悟で挑みました)
すべてのメッキパーツにリタッチが終わったら、しっかり乾燥。

乾かしている間に、次の工程へ。
パーツ洗浄(16分)+一晩乾燥
メッキ以外のパーツをざぶざぶ洗って、風通しのいいところで一晩しっかり乾燥。
超音波洗浄機を使うと、これがもうほんとピッカピカになります。

ちなみに、削りカスやホコリが残ったままだと、
トップコート時に一緒に固めちゃって「ああぁ…」ってなるので注意!
洗浄機がない場合でも、カスやホコリを払う・飛ばすだけでも全然違います。
今回はトップコートはしてませんが、仕上げ重視の方は検討してみてもいいかも。
組立て(188分)+股関節改修
洗浄とリタッチを終えたら、いよいよ組み立てタイム!
説明書どおりに組んでいきます。
今回は、メッキの輝きを最大限楽しむ!というテーマのもと、シール類は一切貼らずにフィニッシュ。
そしてこのキット、ちょっと股関節がゆるめなんですよね…。
そこで登場するのが、パーマネントマットバーニッシュ!

ネットで「関節の渋みが復活する」との情報を発見し、
試してみたところ――おお、たしかにイイ感じ!
※動画の8:50あたり参照
先人の知恵、マジでありがたい。
こういう工夫の積み重ねもまた、プラモの醍醐味ですね。
完成


















あとがき
とあるガンプラYouTuberさんに感謝
本キットを作る前、ちょっと気がかりなことがありました。
そ れは「股関節のユルユル問題」。ネットでもちょくちょく話題になっていて、「なんか、立たせるとグラつくらしいぞ」的な噂があちこちに。
組み立ててみると、確かに気にはなる。
と はいえ、私は改造バリバリ系モデラーでもなければ、パテとプラ板で戦うタイプでもない。
「 素立ちで飾っても十分カッコいいし、このまま見なかったことにしようかな……」
な んて思ってたんです。半分あきらめモードで。
そんなとき、たまたま見かけたガンプラ系YouTuberさんの動画。
「 パーマネントマットバーニッシュっていうニスで、股関節の緩みが直るんですよ」
と 、紹介されているのを見て、画面の前で思わず前のめりになりました。
これだ。これしかない。
調べてみたら、ありがたいことにネット通販であっさり入手できる。
も う名前がわかれば勝ち、みたいなもんです。便利な時代ですねほんと。
そして実際に試してみたら──おお、本当に効いた。
ガ チガチに固まるわけではなく、でもしっかり安定感が増している。
これはもう「無改造派」の救世主かもしれません。動画と情報、ほんとにありがたかったです。
ついでに、ゲート跡の筆塗りリタッチも、今回もそこそこ上手くいった気がします。
プロっぽさはゼロだけど、「自分としては満足」っていうレベルにはちゃんと到達。
自己満足バンザイ。たぶんガンプラって、そういうもんですよね。
相変わらず制作技術は微妙なままですが、それでも「ちょっとだけカッコいい」ガンプラを目指して、これからも楽しく作っていこうと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
もし他の記事も読んでいただけたら、私のテンションが静かに上がります。
ではまた、次回の更新でお会いしましょう。
ではまた
おまけ:採用されなかった塗料リンク&補足
色実験で惜しくも選ばれなかった塗料たちの商品リンクも載せておきます。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください!
あと注意点として、多くの塗料はメッキ塗装を剥がしてしまいます。
塗料を選ぶ際は、必ずテスト塗りや裏面で確認を。
ちなみに、ペベオの「4アーティストマーカー」はエナメルベースなので、
メッキをほとんど傷つけずに塗装できる優れものです(色味はちょっとクセあり)。
少しでも、誰かの参考になればうれしいです!

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